工場の壁で「汚れて見える」原因は、意外と指紋です。扉のまわり、スイッチの近く、手洗いの横、通路の角。衛生的なステンレスの壁でも、ヘアラインに手の跡が残ると拭き取りの手間がかかり、見学通路では印象にも関わります。今回は、パネラマのラインアップのうち、耐指紋性を持つ2つの表面材を工場内装で使う考え方を整理します。
パネラマFeLuce:指紋のコントラストを低減する電気めっき鋼板
パネラマFeLuceは、日本製鉄が開発した環境対応型の電気めっき鋼板「FeLuce」を表面材に使った金属パネルです。めっき層に直接ヘアライン加工を施し、金属本来の風合いを出しながら、指紋のコントラストを低減する表面設計になっています。見た瞬間の美しさだけでなく、使い続けた後の美観維持コストまで見据えた内装材です。色はシルバーとブラックの2色です。
パネラマクラルテ:クリアー塗装で耐指紋・撥油・撥水
パネラマクラルテは、東邦シートフレームのプレコート鋼板「クラルテ」を表面材に使った金属パネルです。ヘアライン加工の高級感はそのままに、表面のクリアー塗装で耐指紋性・撥油性・撥水性を付与でき、カラークリアーも選べます。不燃材料認定(NM-8697)を取得しており、屋内に加えて半屋内でも使用できます。
工場内装での使い分け
水洗いや薬剤での洗浄が日常の調理・加工エリアは、ステンレス仕様を基本にするのが安心です。一方で、人の手が触れる機会が多く、見た目を保ちたい場所には、耐指紋の表面材を組み合わせる選択肢があります。
- 前室・通路・更衣室:扉やスイッチまわりの手の跡が目立ちにくい
- 事務室・会議室・休憩室:意匠性と清掃のしやすさを両立
- 見学通路・エントランス:来訪者の目に触れる壁の印象を保つ
- 半屋内の搬入口まわり:クラルテなら半屋内でも使用可能
FeLuceもクラルテもパネラマの規格パネルなので、ステンレス仕様と同じ下地・同じ施工方法で、エリアごとに混在させられます。目地を表面材と同じ素材のカバーで覆う構造や、下地に貼るだけの施工性は共通です。なお、パネラマクラルテは標準寸法が通常のパネラマと異なりますので、計画の際はご相談ください。
「どの場所にどの表面材が向くか」は、用途と清掃の方法によって変わります。図面や写真をお送りいただければ、エリアごとの仕様をご提案します。
ご不明な点は、AI相談またはお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
※「FeLuce(フェルーチェ)」は日本製鉄株式会社の、「クラルテ」は東邦シートフレーム株式会社の製品および登録商品です。本記事は2026年10月23日時点の製品情報にもとづいています。
